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SEOスパムとは、検索エンジンを欺く不正な方法で検索順位を上昇させることを言います。
SEOスパムによって内容のよくないサイトが上位表示されることが多くなると、検索エンジンの検索結果の精度がよくないという評価になり、検索エンジンへの信頼が失われます。このことは検索エンジンにとって死活問題であると同時に、ネット社会にとっても不都合なことです。 そのため、検索エンジンがSEOスパムを行っているサイトと認定すると、そのサイトにペナルティが課せられます。ペナルティとは、検索エンジンが特定サイトをSEOスパムまたは過剰なSEOと認定した場合に適用する制限処置のことを言います。 ペナルティにはいくつかの種類があり、SEOの程度に応じて、インデックスの削除、検索結果に表示させない、ある一定の順位以上に表示させない、などの複数のバリエーションがあります。また、ペナルティ範囲に関しては、特定のドメイン、同一ドメインの全てのサブドメイン、同一IPアドレスの全ドメインなどがあります。ペナルティ期間に関しては、「一時処置」と「ブラックリスト登録」という分類もあるらしく、前者の場合は数週間後にSEOスパムと判定された箇所が改善されていれば復帰できますが、後者の場合は永久に復帰できないそうです。 検索エンジンの中でペナルティ処理を実行するプログラムのことを「フィルター」と呼びます。 もし、ペナルティを受けた場合、疑いのある箇所の修正を行ないます。そうしておけば、数週間後に復帰する可能性があります。それでも復帰しない場合は、IPアドレスとドメインを放棄して、新たな環境でやり直すことになります。 なお、サーバーには、1つのIPアドレスを複数のドメインで共用するタイプ(バーチャルサーバー)と占有するタイプの2種類があります。共用するタイプの場合、他者のドメインがペナルティを受け、それがIPアドレスへのペナルティだった場合、無関係な自ドメインも同じペナルティを受けることになります。サーバー選定にあたっては、そのような点も含めて検討してください。 ちなみに、Googleの場合、SEOスパム判定されてペナルティを受けているサイトの場合、Googleウェブマスターツールの「サイト」の「診断」の「概要」にその旨が表示されます。その場合、疑いのある箇所の修正後、Googleウェブマスターツールの「運用ツール」の「再審査をリクエスト」を使用して、復帰手続きの実施を申請することができます。 検索順位が下がるとすぐにペナルティを受けたと勘違いする方も多いですが、その原因の大半はバックリンクの量や質の変化です。特にリンク集等に一括登録するサービスやツールを利用した場合、検索順位の目覚しい上昇のあと、時間と共に、登録されているページが奥に追いやられていくため、バックリンクされているページがインデックスされなくなり、そのためバックリンク数も減少し、検索順位が徐々に低下していきます。これは元に戻ったのであり、下がったのではありません。 検索してもらいたい一心で、キーワードを不自然に多数入れたり、普通は1ページにひとつしか存在しないはずのH1(見出し)タグを多用したりすると、検索エンジンからペナルティを受ける可能性があります。ペナルティは悪意の有無に関係なく適用されるので、注意してください。 SEOスパムは以下の3種に分類できます。 ・欺く: 内容がタイトルと異なる、クローキング ・隠す: 隠しリンク、隠し文字 ・多すぎ: キーワードやキーワード付きリンクの繰り返し 代表的なSEOスパムの例を以下に示します。 ○クローキング、ステルス、ファントム HTTP_USER_AGENTやIPアドレスの情報で訪問者が人かクローラーかを判断し、クローラーの場合にキーワードを多数配置したクローラー用のページを返すことです。クローキングは非常に悪質なスパム行為と見なされます。「クローキング(cloaking)」、「ステルス(stealth)」、「ファントム(phantom)」は同じ意味です。 ○JavaScriptによるリダイレクト クローラーがJavaScriptを理解しないことを利用し、キーワードを多数配置したページで検索順位を上位に上げ、その検索結果から到着した利用者をJavaScriptで別なページにリダイレクトすることです。 ○ドアウェイページ 本サイトと別のドメインをいくつも用意し、それぞれに本サイトに誘導するページを用意することです。それにより、バックリンクの増大や検索結果に多数のページを一覧させることを狙います。通常のサイトはコンテンツやサイト内ナビゲーションがありますが、ドアウェイページの場合はそれがほとんどありません。「ゲートウェイページ」とも呼ばれます。 ○ミラーサイト 本サイト内のコンテンツを別ドメインにコピーし、本サイトへのリンクを張ることです。目的はドアウェイページと同じです。 ○リンクファーム バックリンクを増やすことを目的に業者がメンバーを集めたグループ、または既存の同業者グループなどで、参加したメンバー全員が相互にリンクを張り合うことです。 ○隠しリンク・隠し文字 目視では認識できない、背景色と同色にしたリンク、テキスト、極小のイメージのALT属性、などにキーワードを多数配置することです。 ○キーワードスタッフィング(キーワード詰め込み) メタ・キーワード、メタ・ディスクリプション、極小のイメージのALT属性、などにキーワードを多数配置することです。 ○スタイルシートの悪用 スタイルシート(CSS)の表示位置や表示色を設定する機能を使用し、人は視認できないがクローラーは認識できるキーワードを多数配置することです。 <有用SEOブログ> 平成SEO 新人SEO管理者 BCP DR研究 Search Engine Journal SEO対策 SEO実験まとめ SEO相談まとめ SEOスパムで有用な検索エンジンサイトの情報 ☆Yahooヘルプ > サイト管理者向けヘルプ > 「検索エンジンスパム」とは http://help.yahoo.co.jp/help/jp/search/indexing/indexing-18.html ☆Google のウェブマスター向けのガイドラインはどのようなものですか。 http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?answer=35769 ページ下方の「品質に関するガイドライン」を参照 ☆Googleウェブマスターツール - 再審査をリクエスト https://www.google.com/webmasters/tools/reinclusion?hl=ja Googleからペナルティを受けた場合に復帰願いを提出できるページです。 PR |
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